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■かぜの漢方治療
■かぜの漢方治療

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夏かぜ
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夏は、寝冷えとか冷房のききすぎなどで、嘔吐や下痢をともなうかぜをひくことがあります。 漢方では、夏のかぜは、冬にひくかぜと違って「湿」をともなうものが多いと考えています。 かぜのような感染症は「邪」(西洋医学で言えば病原体か)が起こすと考え、 邪の性質に「寒、熱、燥、湿、それに熱の仲間である暑、火」の区別があるとしています。 冬は単純な寒と熱が原因となりますが、夏には湿がからんだ寒湿、暑湿がかぜを引き起こすと考えるわけです。 そこで昔から湿に配慮した薬が工夫されています。

残念ながらエキス剤にはこれに相当するものはありませんので、生薬となります。 保険がきく生薬ですので、これを袋に入れて処方します。 煎じるか、お茶のようにして飲んでください。 費用は、薬3日分、初診料込み、3割負担で1,100円くらいです。

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受験生のかぜ対策
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受験生にとって、かぜは大敵です。一般的な注意と漢方的観点からの注意をします。

◆インフルエンザの予防注射を受けておくこと。
◆外出のときはインフルエンザやかぜウイルスにうつらないようマスクをする。外出から帰ったら「うがい、手洗い」を充分行う。
◆部屋の中の湿度を、加湿器などを使い50%以上に保つ。
◆身体をあたためる。特に喉を大事にし、外出するときはマフラーでしっかり喉を保護すること。 夜寝るときも喉にタオルを巻くとかタートルネックの寝間着を着るとよい。
◆シャワーより風呂のほうが身体が暖まります。ただし風呂に入ったら、湯ざめしないうちにすぐに寝ること。
◆薬膳でかぜに効くといわれる食材(長ねぎ、しょうが、しそ、味噌など)を毎日食べる。 かぜの初期に使う葱し湯(そうしとう)という漢方薬があります。 これは、大豆を発酵させたものとねぎの白い部分です。 私は子供の頃から、かぜをひかないという理由で生ねぎをよく食べさせられたものです。 今では、毎日、湯豆腐にたっぷりのねぎをかけ食べています。 そのせいか滅多にかぜをひきません。味噌や納豆とたっぷりのねぎでもよいでしょう。 生ねぎを食べられない人は、漢方薬ではねぎを5本(ひとつかみ)煎じるので、ねぎを煮た汁を飲むことになる料理でもよいでしょう。
◆以下に述べる玉屏風散をお茶代わりに毎日飲む。味は、おいしいとは言えませんが苦くはありません。 はちみつ紅茶やココアなどと混ぜて飲んでも良いでしょう。一般のかぜ薬のように眠くなる副作用はありません。

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かぜとインフルエンザ
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先ず、一般のかぜとインフルエンザを区別してください。 インフルエンザは、突然の高熱、身体の節々の痛み、強いだるさが特徴で、普通のかぜより強い症状を示します。 インフルエンザはインフルエンザウイルスが引き起こし、西洋医学では簡単な検査で迅速診断が可能で、抗インフルエンザウイルス薬があります。 漢方にも、この症状にぴったりの薬があります。 タイミングが良ければ、1服ないし2服で治ることもありますが、 一般に抗インフルエンザウイルス薬を服用した場合と比べ、治るまでの期間が同等ないし少し短いといいます。 なおインフルエンザは湿度が低くなると爆発的に流行りますので、 冬になったら、加湿器などで部屋の湿度を高めておくことが、重要な予防法です。

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かぜと抗生物質治療
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かぜもウイルスが原因です。 しかしウイルスの種類がたくさんあり、かぜを治す、すなわちかぜウイルスを退治する西洋薬はまだできていません。 対症療法があるだけです。対症療法とは、色々な症状を軽くするだけの薬で病気の原因を治すものではありません。 ですから、「くしゃんといったら○○、かぜを引いたと思ったらすぐ××」などというCMを見て、 それを服用すればかぜがすぐ治ると思ったら大間違いです。 薬局で買う総合感冒薬にしても医師が処方する薬にしても、かぜ症状を軽くする薬、 すなわち熱を下げる薬(現在では熱を下げることは病気を長引かせると考えられています)、 痛みを楽にする薬、咳や痰を止める薬、鼻水を止める薬、ビタミン剤などを合わせたもので、 症状は楽になるでしょう、ですがかぜの根本治療はできません。 かぜウイルスに対する自分の免疫力がかぜを治すのです。 免疫により抗体が充分産生され治るまで1週間前後かかり、この期間は短縮されません。

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かぜと漢方治療
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漢方には独特の理論があり、かぜのような病気は邪(病原体と考えられます)が身体に入って起こると考えます。 邪にも色々ありその中の風(ふう)の邪が原因のことが多いのです。 そういうわけで風邪(ふうじゃ)を「かぜ」と読むのです。 邪の種類や、邪に対する本人の反応、病気の進行度、本人の体質などを考慮(弁証といいます)して薬を服用させ、 邪を身体から追い出すことに努めます。 ですから薬の種類はたくさんあります。そして弁証が合えば、かぜはかなり早く治ります。 1〜2服で治ることも珍しくありません。 病情が複雑な場合、あるいは本人のもともとの体質で弁証がまぎらわしくなり、 弁証を誤ると、鼻水、咳、痰などの対象療法薬が入っていないため、症状がなかなかとれません。 症状がよくならない場合は、弁証をしなおします。 また病情が変われば、それなりの別の薬をだしますので、同じ薬をずっと服用するということはありません。 したがって、かぜの場合は数日おきに診察に来てもらい、その時の病状に合った薬を処方します。

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こじらせたかぜ
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かぜをひいたら、身体を暖かくして、消化の良い栄養のある食事をし、ゆっくり休むのが原則です。 しかし現代人は、かぜでゆっくり休むことはなかなかできません。 そのためついついかぜをこじらせてしまいます。 かぜ症状が1週間以上続くと、肺炎の併発を心配します。 血液検査や胸部レントゲンで異常なければ、漢方薬の出番です。 私も40年以上西洋医学で治療してきましたが、こじらせたかぜを治す良い西洋薬はありません。

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かぜをひきやすい体質の治療
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漢方では、かぜをひきやすい人は、体表の防衛力が弱く、邪に簡単に侵入されると考えます。 西洋医学的には免疫力が弱いということです。 体表の防衛力を高める「玉屏風散(ぎょくへいふうさん)」という薬があります。 保険のきくエキス剤は無いので、当院で生薬を出します。 煎じるか、お茶代わりに飲んでください、抵抗力がつきかぜをひきにくくなります。 残念ながら、保険では予防のための治療ができないので、原則私費となります。 この目的であれば話は比較的簡単なので、費用は診察(別の薬が適していることもあるので診察をします)と2週間分の薬で、 初診が5000円、再診で2000円です。

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