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■冷房病・夏風邪・熱中症・夏バテと漢方
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■冷房病・夏風邪・熱中症・夏バテと漢方

今年の夏は、猛暑と予想され、ヨーロッパでは熱中症で多くの人が亡くなっています。 現代人は子供のときから、夏はクーラー、冬は暖房という甘やかしの環境で育ったため体温調節能力が劣っています。 暑いので冷たいものを沢山飲んだり食べたりして胃腸を冷やし弱らせます。 若い女性はショートパンツやへそだしルックで身体を冷やしています。 そうでなくとも仕事場、乗り物などクーラーのきき過ぎる場所と熱い外気との間を頻繁に出入りしていると、 次第に体温調節がおかしくなって体調をくずします。

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冷房病
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外気温に対する快、不快の感覚は人さまざまです。 お年寄りは冷房の無い環境で生活してきたことおよび加齢で体温調節能力が落ちていますのでクーラーをいれないか、ごく弱めに設定すべきです。 女性に適した気温は男性より高いといいますので、職場では、特に冷え症の人は冷房による冷えすぎ対策が必要です。 子供は原則的にはクーラーを使わないほうが体温調節能力のある丈夫な子に育ちます。 一晩中クーラーをいれておくのは身体に良くありません、時間で切るようにしましょう。
冷えの強い女性は、普段から温経湯(うんけいとう)や当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)などを飲んで下腹部や四肢を温めるとよいでしょう。 食欲不振、下痢などには、人参湯、六君子湯(りっくんしとう)、大建中湯(だいけんちゅうとう)などを使います。 嘔吐、下痢の強い人にはかっこう正気散(かっこうしょうきさん)という夏向けの薬があるのですが、エキス剤がありません。 当院で作ったものを煎じるか、お茶のようにして飲んでください。

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夏風邪
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夏は、寝冷えとか冷房のききすぎなどで、嘔吐や下痢をともなうかぜをひくことがあります。 漢方では、夏のかぜは、冬にひくかぜと違って「湿」をともなうものが多いと考えています。 かぜのような感染症は「邪」(西洋医学で言えば病原体か)が起こすと考え、 邪の性質に「寒、熱、燥、湿、それに熱の仲間である暑、火」の区別があるとしています。 冬は単純な寒または熱が原因となりますが、夏には湿がからんだ寒湿、暑湿がかぜを引き起こすと考えるわけです。 湿を上手に治さないと治りが遅くなります。 そこで昔から湿に配慮した方剤が工夫されています。
このような方剤は、構成生薬は保険適応ですが、残念ながらエキス剤になっていません。 似たものを処方するためには何種類かのエキス剤を組み合わせなければなりません。 当院で生薬を煎じ、1回分ずつアルミ袋に入ったレトルト食品のようなものを作りました。 これを温めて飲んでください。

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熱中症・熱射病
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炎天や高温下での仕事やスポーツだけでなく、日常の生活のなかでも熱中症は生じます。 汗をかいたら水分をこまめにしっかり補給することが大事です。 汗には電解質と呼ばれる、Na・K・Clが含まれています。 汗をたくさんかくとこれらの電解質も失われますので、単なる水やお茶でなく薄い食塩水かスポーツドリンクを補給してください。 水やお茶の中に梅干を入れて飲むというのは日本人の知恵です。
暑さの中で、めまい、吐き気、脱力など体調がおかしいと感じたら、 上記電解質の入った水分をとり、五苓散(ごれいさん)という薬を飲み、涼しい所で休みます。 この薬は、体内の水バランスを保つもので、体内に余分な水分があるときは尿量を多くして水を排泄し、 水が足らないときは尿量を少なくして体内の水分を保とうとします。 しかし電解質を含む水分を補給しないと根本的な解決にはなりません。 反応や意識がおかしくなった人は、点滴や体温冷却処置などする必要がありますので救急車で病院へ運んでください。

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夏バテ
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嘔吐、下痢までいかなくとも、最近食欲がない、身体がだるい、元気がでないなどの症状がでて夏バテといわれます。 冷たい飲み物の飲みすぎで消化機能が落ち、クーラーの当たりすぎで汗になって出るべき水分が出ないで内にこもり「湿」となり、身体が重だるくなります。 子供でもごろごろして元気がなく登校拒否と間違われることがあります。 暑湿が原因の夏ばてには清暑益気湯(せいしょえっきとう)という薬が効きます。 身体を冷やしすぎが原因の場合は、苓桂朮甘湯(りょうけいじゅっかんとう)や真武湯(しんぶとう)などの身体を暖め余分な水分を取り除く薬を使うこともあります。

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