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■がんの漢方治療2
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■冷房病・夏風邪・熱中症・夏バテと漢方
■めまいの治療
■漢方で治すメタボリックシンドローム
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■漢方で治すメタボリックシンドローム

現在、メタボリックシンドロームという病名が流行っています。 肥満に加え、高血圧、高脂血症、糖尿病のいずれかをもつもので、かつては生活習慣病と呼ばれ、 これら4つそろえば死のカルテットという恐ろしい名前がつきました。 これらの病気は、多くは痛くもかゆくもないので、ほおっておかれがちです。 これらの病気が恐いのは、動脉硬化が少しずつ進行し、ある日突然、 脳出血、脳梗塞、失明、心筋梗塞、透析を必要とする腎障害、切断を要する足の壊死などを起こし、 突然死や重大な後遺症を残すことがあるからです。

漢方では症状があると何らかの対策があるのですが、症状がないものには的確な治療が確立されていません。 たとえば、血圧だけが高く全く症状がない場合、確実に血圧を下げる漢方薬を処方するのは困難です。 なにしろ漢方が成立した2千年前には、血圧計などありませんでしたから、処方も無いのです。
しかし漢方には未病を治すという考え方があります。 そこで身体の気、血、津液などのなんらかのゆがみを見つけ、それを補正するよう試みます。 薬膳による食事療法もあります。
ただ単に血圧を下げるのでしたら、西洋薬のほうが確実です。 症状のある高血圧ですと、漢方薬により症状を取ると同時に血圧を下げることができます。

高脂血症は、今では悪玉のLDLコレステロールが高い、 善玉のHDLコレステロールが低いというのが問題になっていますので、脂質異常症という病名に変わりつつあります。 高脂血症の多くは症状が無く、LDLコレステロールや中性脂肪を下げるという保険適応エキス剤は見当たりません。 冠元顆粒という「血液をサラサラ」にし、血中脂肪を下げる良い薬があり、エキス剤もあるのですが、残念ながら保険が効きません。

糖尿病に対しては、症状があればそれなりの保険適応のエキス剤があります。 しかし、糖尿病の合併症をどの程度までおさえられるか不明です。 糖尿病による合併症の進行をおさえる各種の漢方薬が考えられていますが、すべて自費の煎じ薬になります。

肥満を治療する漢方薬は、症状に応じ何種類かあります。 しかし、この薬を飲んでいればいくら食べてもやせるというような夢の薬ではありません。 この薬を飲みつつ食事の注意と適度な運動を続ければ、薬を飲まないグループに比べ内蔵脂肪の減少が著明といいます。 また肥満が良くなるにつれ、血圧が自然に下がったり、高脂血症、糖尿病の数値が改善したりしますので、肥満こそ諸悪の根源といえます。 ただし、やせる漢方薬として一般に売られているものの中には、全く無効なものそれどころか危険なものもありますので注意が必要です。 やせる石鹸というのはまだ売っているのでしょうか。 中国製のやせ薬で肝臓障害を起こし死亡した方がいました。楽してやせるというのはまだ夢です。

現代人は気が短く、漢方薬を飲み始めて直ちに効果が見られないと、すぐ治療を止めてしまいます。 何十年もかけて現在の病気を作ったのですから、根気良く治療しましょう。

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