漢方で治す病気:漢方内科・耳鼻科の新井五行堂医院
INDEX

かぜ 冷え症 生理痛 不妊症 更年期障害 虚弱体質の改善、高齢者の薬の管理
にきび がん治療後の維持療法
自立神経失調症・病院でいろいろ検査したが、悪いところはないと言われた
喘息・アトピー性皮膚炎・関節リウマチ・ネフローゼ症候群などステロイドを使う病気
生活習慣病、高血圧、糖尿病、肥満、慢性肝炎、慢性腎炎などの慢性病
西洋医学でよい治療法のない病気
それ以外で漢方治療の対象となる病気

かぜ

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 かぜを治す西洋薬はありません。市販薬や医師が処方するかぜ薬は、対症療法薬といって症状を軽くするだけです。 漢方は、かぜの原因を追い出す理論に従った薬ですので、かぜのひき始めに服用すると1〜2服で治ることがよくあります。 かぜの原因や病状や体質は様々ですので、それに応じて飲む薬の種類もたくさんあります。ただし病状が変化したり、弁証(見立て)が合ってなかったりすると症状はとれません。 その時は診察しなおして別の薬を処方します。

 エキス剤が主ですが、良いかぜ薬なのにエキス剤の無いものがあります。 たとえば、のどの痛むかぜには銀翹散(ぎんぎょうさん)という薬が良く効くのですが、エキス剤はありません。 構成生薬は保険がきくので、当院で煎じて袋に入れたものをお渡しします。

かぜというとすぐ葛根湯を飲む人が居ますが、葛根湯には交感神経興奮作用のある麻黄が入っているので、頻用するのは感心しません。

かぜをひきやすい人には、体質改善をはかる漢方薬があります。玉屏風散(ぎょくへいふうさん)という3種類の生薬をティーバッグのような袋に入れて渡します。 これを煎じて飲むか、お茶のようにして飲んでください。
かぜ詳細

冷え症

 現代は、身体を冷やす条件に恵まれています。一年中、身体を冷やすアイスクリームやビールなどの飲食物をとっています。 夏は職場や乗り物で過剰な冷房がきいています。女性の肌の露出面積は年々増加し、超ミニスカートやショートパンツで両下肢(全体表面積の40%)を冷気にさらし、へそ出しルックで腹部(奥に卵巣や子宮もあります)を冷やしています。 身体を痛めつけて流行を追っている方々に同情します。 冷え症は漢方薬の得意な分野です。漢方診断および冷える場所が身体全体、手足が冷える、腰が冷えるなどにより出す薬も異なります。多くの場合エキス剤を処方します。
 女性での冷え症は、不妊の原因となりますので、妊娠を希望している方は、身体を冷やさない生活をし、早くから漢方治療を受けるとよいでしょう。

生理痛

 月経困難症といわれる月経時の痛み、乳房の張り、イライラ等の各種症状にもほとんどエキス剤で対応できます。 子宮内膜症のように痛みが激烈な場合は、生薬を処方するか西洋薬の鎮痛剤を併用します。


不妊症

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 不妊の原因はたくさんあります。一番ポピュラーなのは冷え症です。 西洋医学ではこういう診断はありません。年齢が若ければ、先ず冷え症を治すことを勧めます。
 エキス剤が効かない、あるいはホルモンの失調が強い方は、煎じ薬で治療します。 生殖能力を高める生薬には、保険がきかないものが多いので、原則自費となります。鹿茸(ろくじょう)という薬は高価ですが、それ以外の薬でも十分効力があります。 一般的には薬代は1日500円前後です。
 子宮筋腫も場所と大きさにより不妊の原因となります。これも漢方治療の対象になりますが効果は確実ではありません。
 体外受精と漢方を組み合わせることもあります。体外受精では、卵の状態が良くないと使えません。漢方治療でグレードの良い卵子を形成させます。
 めでたく妊娠しても流産を防がなければいけません。妊娠初期から中期での流産を防止する西洋薬はありません。 ホルモン剤を使用すると胎児に影響が現れることがあります。しかし漢方には安心して使える流産予防薬があります。
 男性が原因の不妊にも漢方治療がありますのでご相談ください。

更年期障害

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 更年期障害を治療する西洋薬は女性ホルモン剤です。しかし乳癌を起こす頻度が高くなるので、それを承知で使うことになります。 漢方薬にはそのような副作用はありません。
更年期障害の症状は、のぼせ、発汗、ほてり、冷え、イライラ、肩こり、頭痛など多彩です。ほとんどは、エキス剤で対応できます。

虚弱体質の改善、高齢者の薬の整理

 疲れやすい、食欲がない、ひんぱんに下痢をしたり、口内炎になったり、かぜをひいたりするなどの症状に方には、体質改善をはかる薬があります。 高齢者で症状がたくさんあり、それに応じてたくさんの薬を飲んでいる方も、漢方で薬を整理できます。

にきび

 にきびにも良い西洋治療薬がありません。にきびには、赤黒くて膿をもつものから白っぽいもの(治しにくい)まで何種類かのタイプがあり、またどのような状況で悪化するかなど種々の病態があります。 漢方ではそれぞれに応じたエキス剤の治療薬があり、たいがい2週間ほどで改善傾向が見られます。
にきびの薬ということで清上防風湯(せいじょうぼうふうとう)を延々と飲んでいる人が居ますが、4週間服用して何の効果もなければ、止めて漢方医に相談することです。



がん治療後の維持療法

 がんを最初から漢方で治療することはありません。初期がん治療は西洋医学の専門です。 がん手術、放射線治療、化学療法後の体力回復や転移・再発予防、維持療法が漢方の役割です。 再発を何回か繰り返しますと、西洋医学では、これ以上の治療はありません、自宅で好きなように生活してくださいと言われます。 このような方には漢方治療をすすめます。
体力回復はエキス剤で行いますが、転移・再発予防になると、エキス剤で免疫力を高め体力をつける一方、がんも元気にするという説もあります。 より確実には、抗がん作用を含む保険のきかない煎じ薬となり、自費となります。 再発さえしなければ、がんとの平和共存が保たれ延命します。 余命半年といわれたがんが何年も再発しないので、がんが冬眠しているのではないかという話はよくあります。

自律神経失調症・病院でいろいろ検査をしたが、悪いところはないと言われた

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 症状があり、治してもらいたいので病院に行ったけれど、たくさんの検査の結果、どこも悪いところがないと言われることがしばしばあります。 これは、はっきりした病名がつかない、あるいは命にかかわるような病気、手術が必要な病気は無いということです。たいがい自立神経失調症と診断されます。
これらの苦痛にたいしては、西洋医学では対症療法しかありませんが、漢方では、症状やその人の体質に応じて何らかの根本治療法があります。 漢方治療で、思いがけず長年の苦痛がなくなったということもあります。

喘息・アトピ?性皮膚炎・関節リウマチ・ネフローゼ症候群などステロイドを使う病気

 これらの病気は、西洋医学でも漢方でも治療できます。ステロイド剤が恐いとか、実際ひどい目にあった方が漢方治療を求めてきます。 ステロイドは非常に良く効く薬ですが上手に使わないといけません。症状が悪くなった時に使い始め、良くなるに従って減量します。 ステロイドを止めることができればよいのですが、切れないで少量を使い続けることがあります。 治療途中で勝手に止めると、リバウンドといって急激に悪くなることがありますので、自分勝手に薬量を変えてはいけません。
 最初から漢方で治療することもあり、また急性期を西洋医学で治し、維持療法を漢方で行い再発を防ぐという方法もあります。 ステロイドを長期に続けていると、少量でもステロイドの副作用がでてきます。 漢方薬を併用しながらステロイドから離脱することを試みますが、困難なことが多く、われわれを悩ませます。  尿にたんぱくが出るだけで症状がない方は、漢方治療をすすめます。エキス剤のみで尿たんぱくが陰性になります。

生活習慣病、高血圧、糖尿病、肥満、慢性肝炎、慢性腎炎などの慢性病

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 このような病気を根本的に治すことは漢方でもできません。しかし症状を軽くしたり、進行を遅くするのに漢方は役立ちます。 血圧を下げる目的には、西洋薬のほうが確実です。 高血圧に伴う頭痛、のぼせ等の症状には漢方薬は効果があります。診察をし、証を診て薬を処方します。

西洋医学で良い治療法のない病気

 神経難病、帯状疱疹後の疼痛、習慣性頭痛、認知症などには有効な西洋薬はありません。 漢方治療も確実ではありませんが、症状に応じた治療を行い、時にびっくりするような効果を見ることがあります。

それ以外で漢方治療の対象となる病気

花粉症、心臓や脳血管障害後の再発予防、過敏性腸症候群などの慢性下痢、便秘(特に老人の便秘)、頻尿、膀胱炎、慢性皮膚病、めまい、耳鳴り、慢性滲出性中耳炎などなどきりがありません。
心筋梗塞や脳梗塞は、血栓(血液が凝固したもの)が血管に詰まって起こります。 再発しやすいので、予防的に血液がかたまるのを防ぐ薬を使います。 血栓が生じる原因はたくさんありますが、西洋薬はそのうちのひとつを予防するだけです。 漢方薬は、総合的に働くと考えられます。
救急疾患以外でしたら何でも治療の対象になりますのでご相談ください。救急漢方というのもあるのですが、残念ながら日本の現状では対処できません。